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turbo717's Activity 

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Roma Caracalla

Caracalla

旅の絵をもとに随想しています。
本日はサン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)と、カラカラ浴場(Terme di Caracalla)です。

上の絵はサン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)右辺-側廊部(Grotte Vaticane Ingresso)です


下の絵は、カラカラ浴場(Terme di Caracalla)外形です。


サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)は、中央に半円の円蓋(クーポラ)を乗せていますが、この構造はミケランジェロによって設計され、フォンタナとデッラ・ポルタによって完成されました。特徴のある円蓋(クーポラ)ですので、ローマの景観の一部となっています。

サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)は、聖ペテロの墓の上に立てられた4世紀のバシリカ(Basilica:広間式教会で、廊部と側廊部で別々の屋根を架けている物を示す)が始まりです。1452年にニコラス5世が再建を命じ、1506年ブラマンテにより着工された。サンガッロ、ラファエロ、ミケランジェロらが再建に取り組み、1626年完成。

円蓋(クーポラ)はらせん階段または、エレベータで上に登ることができ、テラスからは、楕円形のサン・ピエトロ広場(Piazza S.Pietro)、コンチリアッツォーネ通り(V.d.Conciliazone)を見晴るかすことができます。


さて、カラカラ浴場(Terme di Caracalla)ですが、浴場遺跡は、サンピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)から南東に4.4kmの地点、テヴィレ川を越した場所にあります。テルミニ駅(Staz.Termini)からですと南へ2.5km、コロッセオ(Colosseo)からですと、南へ1.2km の距離というようにローマ市内にあります。まさに、古代ローマ人が、気軽に娯楽として利用したようです。

当時の様子を想像して描かれた絵としては、ローレンス・アルマ=タデマ(Sir Lawrence Alma-Tadema) の「カラカラ浴場(The Baths of Caracalla )(1899)があります。 

カラカラの浴場(1980年、世界遺産に登録)・・
206年にセプティミウス・セヴェルス帝の下で着工され、
217年カラカラ帝の時に完成しました。6世紀の初めゴート族のローマ侵入で水道施設が破壊されて使えなくなるまでのおよそ300年間使用されました。

大きさは、330m平方(約11万平米)。

当時は世界最大の浴場で一時に1600人が収容できました。
中央の主館は220mx114mの大きさ。
大小各様の部屋は冷水浴室、温湯室、体育室、学習室、礼拝堂、図書室などに分かれていました。浴室内部は左右対称に作られています。対象に作られている部分は、男女別々であったのではないでしょうか。
その他、散歩場、競技室がありました。

現在は、廃墟のあちこちに残るモザイクの床や壁によって、当時をしのぶだけです。
ローマオリンピック大会では昔の体育室のあたりに体操の会場が作られました。
夏には、かつての高温浴室(直径34メートルの円形室)で、毎年野外オペラが行われます。
夏の野外オペラには、イタリア北部、ヴェローナ(Verona)にあるアレーナ野外オペラがあり、この2つのオペラが特に有名です。


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